【アルコの日記】

2009年 11月 23日
ワトソン紙 筆ペン 鉛筆

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≪海の栓   船落の夕暮れ≫


 少年は、毎日漁の合間に見知らぬ世界へ旅に出る。
 曾祖母の唯一残した遺品は、古い旅人の日記。水平線の向こうの“異界”の物語と、まれびとのまなざしで見た自分たちの世界。衝撃と憧れ。
 最後のページには、幾分新しい曾祖母の字が一行。
 『彼の名はアルコ』。




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